トコジラミの駆除方法

2015/10/29

近年、外国人観光客の増大に伴い国内にトコジラミの蔓延が顕在化しております。

都市圏においては、一般住宅にも侵入する事例も散見され、今後ますます拡大

する見通しのようです。

沖縄県においては、外国人観光客の衣服・持ち物に付着しているトコジラミが

宿泊施設を介して伝搬し、被害が拡大しているようです。

トコジラミ対策には、加熱して殺虫する方法、薬剤を使用して殺虫する方法、人

の体に接触することを防ぐ方策を施した小物物品類の配置などがあります。

具体例として、移動式加熱器や熱風・蒸気・黒ビニール袋封入天日干し加熱による

殺虫、殺卵、薬剤による殺虫(ジクロルボス乳剤散布やジクロルボス蒸散剤密封殺

虫)。

施工順として、対象物を黒色ビニール袋に蒸散剤を同封して殺虫後、晴天時に天日

干し加熱します。幼虫、成虫を蒸散薬剤で殺虫し、卵は加熱殺卵します。

熱の悪影響を受ける電子製品類の中の卵対策は、蒸散プレートを封入した袋に入れ

1週間~2週間程度で孵化直後に殺虫処理します。季節気温により日数は変化します。

有機リン系殺虫剤或いはカーバメート系殺虫剤等の低臭性で残効性に優れたマイクロ

カプセル剤や水性乳化剤の使用が推奨されています。

ピレスロイド系の煙霧剤、薬散剤、エアゾール剤では薬剤抵抗性問題もあり、トコジラミ

の駆除は難しいようです。

一番大切なのは、目視点検と拡散対策です。人や物の移動により拡散するので、

欧米の宿泊施設では、客室全室についてベッドメイキング時に目視点検を行い、

トコジラミの侵入に備えているようです。

クリックすればトコジラミの動画がご覧になれます。