最近のトラブル事例

2016/07/04

事例1 エアコンから下水臭がしますが浄化槽からの悪臭なのでは?

エアコンのドレン管を排水管路と接続したために悪臭がエアコンを通

じて室内に侵入したようです。ドレン管は、トラップがありません、その

ため排水管の封水機能のような悪臭や害虫の侵入を防止することが

できません。

悪臭がドレン管路を通じてエアコンの冷気送風口から室内に侵入しま

す。その他、虫やその他の物で管路が閉塞することにより、ドレン水が

室内に逆流したり、ペットがドレンホース近くに糞尿をするとその臭いも

一緒に室内に供給されます。

対策は、ドレンを単独配管にすることと、周囲に臭気を発する可能性が

ある部分に配管しないこと。



事例2 警報が鳴っているが対応していただきたい。スポーツ施設

原因:利用者がタオル類を排水管に流し込み原水ポンプが吸い込み

緊急停止する。通常は、2台交互運転にて自動運転するため1台が

閉塞停止しても急な対応にならないが、1台故障で修理見積もりを

行っているお客様が購入を遅れさせると結果、単独(1台)運転となり

停止すると浄化槽全体が停止する。

警報機が作動することと、施設内の排水が浄化槽にて閉塞してトイレ

浴室・厨房等が利用できません。

早めにポンプを復旧できれば、緊急対応の必要性がなかった。

生理用品や下着、おむつパッドなどもポンプに絡まり停止させます。



事例3 アパート1階のお客様から排水が流れずに汚水の臭いがする。

原因:漏電ブレーカーが作動した結果、機器が停止した。

ポンプが停止したことで汚水流入水位が上昇して配管口を塞ぎ、そ

の結果、浄化槽に一番近くの部屋の配管路へその他の部屋からの

汚水が流れ込み、且つ浄化槽内の汚水の水位上昇により、閉塞した。


浄化槽の満水状態でポンプとブロワを同時に作動させると担体が流

れ出す恐れがあるため、まずブロワの電源をOFFにしてポンプのみ

作動させて水位を下げた上で、ブロワを作動させる。その間にブロワ

の点検を行い、ベルトを動かし回転体の状況を確認するとベアリング

から異音があり、ベアリングの破損を認めた。その結果モーターに

過負荷が生じて、ブレーカーが作動し停止したことを確認した。

ベアリングの交換にて復旧した。


ここから悪臭が侵入する。


末端が閉塞すると直近の管路から閉塞していくため、浄化槽に一番近い

部屋から被害が生じます。



事例4 なんだかわからないが年中、電気を消費しているポンプみたいな

物のコンセントを抜いた。しばらくして臭いが出はじめた。電気代がもった

いない。

浄化槽の生物分解を促進するために汚水に空気を送気しています、停止

すると好気性細菌の活動を阻害して、水質浄化作用が著しく低下します。

コンセントを差し込み復旧しました。



事例5 浄化槽から臭いがしている。

ブロワが盗難にあい、汚水生物分解が行われなかった。

購入設置、施錠部分に配置配管する。



事例6 従業員用のトイレが詰まって溢れている。

トイレを確認してみると排水が流れることを確認する。

ポンプ・ブロワ室及び制御盤室を確認する。特に異常は認められない。

但し、どちらも倉庫状態で使用しており、物を退かさなければ確認もでき

ない状態。

原水槽を確認すると水位が上昇しており、ポンプが稼働していない、トイレ

から水を流しても確認できない、管路より水位が上昇しておりそのため

閉塞している。ポンプを再度確認するとコンセントから電源がとられており

且つ、たこ足配線及びブレーカーの容量不足のため壁向かいのコンセントへ

延長コードでポンプ電源を取るような構造で、このコンセントを誰かが抜いた

ためにポンプが停止して水位上昇による閉塞が発生した。コンセントを差し込

み復旧する。当日は、イベントが開催されており300名程度のお客様が利用

している最中でした。

電源の増設工事と室内の整理整頓及びスタッフ教育が必要な事例でした。



事例7 アパート建築会社委託緊急対応会社さんから今から緊急対応に向

かうが、このアパートは3月にも緊急対応があったがそちらの管理はどうな

っているのか、貴社からも対応技術者を派遣してくれ当方は現場到着まで

1時間30分ほど要すると、19時30分頃に連絡を受けて10分後に2名の

技術員が現場に到着しました。

結果、到着後、すぐに浄化槽のブロワの作動確認、浄化槽に向かう排水管

路の掃除口蓋が浄化槽に一番直近で吹っ飛んでおり、その周辺に汚水の

流れ出しを認める、その前の排水管路を確認したとこと曲がり部で排水路周

辺に固着した油の塊の付着を認める、前回の場合も油の付着による管路の

閉塞が原因のようです。

管路の流れを確認し浄化槽の原水槽の蓋を開けて中を確認する、正常運転

を確認する。管路も浄化槽も確認時は正常に流れており、周辺の汚物汚水を

水で流し清める。緊急対応会社担当者に連絡を入れる。

原因は、アパート居住者が流し台に油を投棄していることが予測される、その

行為により管路内に大量の油が付着膠着して、ある時期に来ると閉塞する。

今回の場合は、浄化槽直近の汚水管路において油の付着により管路が閉塞

して汚水が詰まり、上流からの汚水の水圧により、地上の掃除口から蓋を飛

ばしながら汚水が噴出し、さらなる水圧により、自然に詰まりものが流れて、

正常な流れに戻ったようです。

改善方法は、新築から1年3か月程度の中で2回、本事例が発生することは、

前例がなく、特定の居住者の行為が原因と思われる。油の排水管への投棄

をやめさせる案内が必要です。



事例8 山の中の取水ポンプが雷により基盤が焼け故障する。

このポンプは過去に3~5回、同様の障害を起こしており、配電盤は無傷で

ポンプのみの被害が生じている。数メートル先に電力会社の電柱があり避雷

針も敷設されている。電気事業法では、アース線の設置を義務づけているが

電線からの雷被害であるならば配電盤がまず被害を受けるが被害はない、

アース線を施しているポンプが直接的に被害が生じていることを考慮すれば

避雷針からの雷電流が地面を通じてアース線から機器に供給され被害が生

じていることが考えられる。アース線は、感電しないための仕組みですが、機

器を雷から守る仕組みにはなっていない事例です。今回も高額な修理を施し

メーカーの指導により、雷対策を試みていますがしばらく様子を見る必要があ

ります。雷による故障が、消防設備基盤や遠隔操作カメラに年に数回起こる

現場もあります。


便利な暮らしを支える各種住宅設備機器は、適切な保守管理を行うことに

より、安心安全を享受できます。専門事業者に管理をお任せください。