法務省のアンケートによると2011年に犯罪被害にあった16歳以上の割合は10%、
生産年齢人口により算出すると犯罪認知件数の5倍にのぼり実際の検挙率は10%
未満であり、犯罪全体の90%が、誰によるものか分からない状況のようです。
「入りやすく」「見えにくい」場所は犯罪誘発性があり、外見で犯罪者を見分けること
もできません。怪しい外見の犯罪者はおりません。
空地、駐車場、ガードレールのない道路に駐車している車両は犯罪者の待機場所や
犯行対象を定める待機所になっていること、言葉巧みに話掛けて後追いさせるような
優しい甘言を犯罪者は得意としている。公園の遊具のそばのベンチは犯罪対象を見
つける場所、二言三言話せば知らない人でなくなる。人通りが多いことも安全にはな
らない、犯罪者は防犯ブザーを鳴らされるようには誘導しない、外灯がひったくりを
誘発する場合もある、門灯は家人が防犯意識を外に向かって示し、防犯効果がある。
乱れた街並み、ごみ、落書き、廃屋、家屋から見えない道路、公園は犯罪を誘発し、
逆にきれいな街並みや花壇整備など住人の環境を保全する意志は犯罪抑止に有効
のようです。いつも犯罪に気を付けることはできないが犯罪が起こりそうな場所には、
気づき対応することはできます。セミナーで学んだ内容を警備員教育に役立ててまい
ります。
犯罪予測(犯罪機会論)セミナー
2016/02/29